保険の大原則は『一人にひとつずつ』
医療保険に入る事を決めた人は『一人ひとりが単独で加入』が大原則であることを忘れないで下さい。
一昔前の医療保険は死亡保険の特約で補償がついているのがあたり前ででした。例えば一家の大黒柱のお父さんの死亡保険(一生涯)であっても特約として付いている医療保障は、主契約の保険料の支払いが終了すると(60歳か65歳)に終わってしまう仕組みになっています。最近の平均寿命の81歳という年齢がみても15年以上も前に補償が終わっていまいます。その後の医療保険をどうするか?
60歳という年齢は保険加入向きの年齢ではなく、その時点で医療保険に加入向きの年齢ではなく、その時点から医療保険に加入しようとすれば、相当高い保険料を払わなければならない。その年齢まで病歴や体調によっては、いくら経済力があっても『告知』の問題で医療保険に加入できない危険性があります。
保険会社によっては80歳まで延長できる制度がありますが、一括一時払いが原則です。 15年分保険料はかなりの金額になります。15年分の保険料を前払いしても死亡してしまった場合は返金されません。保険会社のズルいところです。
大黒柱の保険に『妻や子』が特約で医療保障に入っている場合は最悪の状態です。
主たる契約者の大黒柱が亡くなってしまった場合は『妻や子』の保障も同時に終了します。幸いにも大黒柱が長生きした場合は『妻や子』にとっては残念な結果となります。大黒柱が長生きするということは、『妻や子』それなりの年齢になってしまいます。
一つの保険の中に複数の被保険者(保険支払い対象者)という形は往々にて保険料が安く済む錯覚をよぶが、長期的にみれば保険料が高くなります。保険会社からみれば『カモがまとめて』と思っています。
日本の保険は上記のような形で特約の医療保険に加入している人が、大部分でした。今もこの特約医療保険を温存している人が多く存在しています。保険というものは人間であれ物であれ、一人ずつに加入するのが大原則です。
もし、現在加入している保険が死亡保険の特約で医療保険に加入している場合は、なるべく早く自分の生活スタイルや自分の価値観にあった保険に加入しましょう。